Contents

カラコンで失明する可能性について

『カラコンで失明する』こんな見出しでカラコンの危険性や不安を煽っている記事もよく見かけますよね?
カラコンを愛用するみんカラユーザーとしても、心配なところではあると思います。
今回は、本当にカラコンで失明する可能性があるのか、カラコンの歴史もちょっと紐解いてみましょう。

『昔は粗悪品が多かった』

カラコンが日本で使用されるようになったのは1990年代のはじめ。
映画やアートの世界で用いられることがほとんどで、一般人が使うというよりもアーティストやモデルが撮影のために使うというのが普通でした。
オシャレのためや視力矯正のためではなくて、衣装としての小道具だったんですよね。
そのカラコンも、一般人のオシャレアイテムとして使われるようになりましたが、現在のように医療機器でもなく承認もない雑貨としての扱い。
実際、クリアレンズの内側にデザインをペイントしただけの、とても雑な作りだったので色素が直接目にくっつくという粗悪なものだったんです。
それでも危険だということは分からなかった時代。
今考えるとかなり怖いですが、オシャレな若者を中心にファッションアイテムとして取り入れられていた歴史があります。

『ケアの仕方を知らずに使用していた時代』

問題だったのは、カラコン自体が粗悪品だったこともあるんですが、すべて度なしだったため、基本的なコンタクトのケアや取り扱いを知らない人たちが使っていたということ。
現在のように洗浄保存液が豊富な時代でもないですし、そもそもどうやってケアするのか、ケアの必要性も知らないというレベルです。
カラコンを洗浄せずに使うことや着けっぱなしにする人も珍しくなく、カラコンの色素が流出してしまうことや雑菌の繁殖、眼球を傷つけてしまったことで眼病になってしまった人も少なくありません。
最悪のケースでは、失明に至ったケースも実際にあるんです。

その後は度ありカラコンが登場したり、当初のような雑なカラコンの数は減ってきましたが、基本的なケアを知らずに使用する人が多く、眼病や眼障害になる人が増えてしまったため、厚生労働省は2009年に医療機器として承認がないものは販売できないように安全基準を設けたわけですね。
私自身、医療機器になる前からカラコンを使用していますが、カラコンの危険は認識していなかったかも。
度ありでなければ見えないので、本当に初期の頃の度なしカラコンは使えませんでしたが、メガネ屋さんでクリアコンタクトと同じように購入していた記憶があります。
使用期限も明確に決まっていなかったり、ケアもカラコンならではの注意点なんかもなくて、クリアコンタクトと同じように扱っていた覚えがありますね。

『今でも使用方法を間違えば危険はある』

現在は、国内カラコンも韓国カラコンも安全性の高い製造方法で作られていますが、レンズケアの手抜きや間違った使い方をすれば、眼病や眼障害から失明の危険はあると思います。
何度も繰り返しになりますが、カラコンが安全かどうかはカラコンそのものの品質ではなく、カラコンユーザーの使い方次第で決まります。
きちんとレンズケアをすることや、使用期限・使用時間を守ること、眼科の定期検診を受けることはカラコンを愛用する人にとっては当たり前のことなんです。
ムリな使い方や間違った使い方をすれば、現在の安全なカラコンでも失明の危険性はゼロではありません。
問題なのはカラコンそのものではなく、カラコンユーザーの使い方だと肝に銘じるべきですね。
安全にカラコンのオシャレを楽しむためにも、最低限守らなきゃいけないルールだと思います。